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オリジナルカラーインク

オリジナルカラーインク

オリジナルカラーインクを作ってもらってしまった!
なぜインクを作るに至ったかをお話しするには、ちょっと時間をさかのぼる。

4月6日・7日に教室のあるジョイフル2新田店で
万年筆クリニックが開かれることになっていた。
メーカー問わず、一人1本見てもらえるとのこと。

ペンクリニック
注:ジョイフル2新田店 店内は本来撮影禁止です。
今回はブログ用ということで許可を頂いて撮影させて頂きました。

大学に入学した時に祖母に買ってもらった万年筆があるのだが
(経緯はこちらの記事参照)
長い間使っていなかったので書けなくなってしまった。
インクが詰まっているのか、そもそも劣化してダメになっているのかも
判断がつかないので修理に出そうか、と考えていたので
これは大チャンス。

7日は午前も午後も授業だから、6日の朝ぱっと行って見ていただこう
・・・と思っていたら甘かった。
10時前には行ったのに既に整理番号16番。
でも、世の中にこんなに万年筆を使ってる人がいるんだ、と
ちょっと感慨深い(笑)

さて、見て下さるのはセーラー万年筆(株)のペン・ドクター
長原幸男さん。

ペン・ドクター長原幸男氏

ずらりと並ぶ万年筆の持ち主一人一人に話を聞き
修理したり、調整したり。
依頼主とお話をしている内容から
万年筆と修理が大好き、というのが伝わってくる。
まさにマイスターと言う感じだ。
ああん、いい!
技術のあるおじさま素敵~!
(もちろん技術のあるマダムだって大好きです・笑)

さて、12時も回った頃、わたくしの番が回ってきた。
やはり長いこと使っていなかったために
インクが中で固まってしまったらしい。
超音波洗浄機にかけた後ペン先を分解して調整して下さった。
こんなに丁寧に見て下さったのに無料。いいのだろうか。
注:部品交換が必要な場合はもちろん有料。

例え書けなくても亡くなった祖母に買ってもらったものなので
わたくしにとっては意味のある万年筆だが
やはり書けるならそれに越したことはない。
(しかもこのモンブランのSラインは廃盤になっていてもう買えないものだし)
では新しいインクカートリッジを買って帰ろう、と思っていたら
マイスターが

「この万年筆はカートリッジとコンバーター、両方使えますよ(^^)」

・・・コンバーター?何それおいしいの?(・・)←美味しいわけあるか!!

多分ここでマイスター氏にお伺いすれば教えてはもらえたのだが
待ち行列が長いのでそそくさと列を離れ
ジョイフル2新田店文具スタッフのUちゃん(いつもお世話になってます)に

「コンバーターってなあに?使うの難しい?わたくしでも使えるかしら?」

と聞いてみると、大丈夫ですよ~、と現物を見せてくれて
使い方を教えてくれた。
ペン先にコンバーターと言う器具をとりつけ、インク瓶に浸して
うしろのねじ(?)を廻してすいあげる。
色を変えたい時はコンバーターとペン先を洗浄して
また別のインクを吸い上げればいいらしい。

何そのめんどくさ楽しそうな秘密兵器は!!(笑)

実は(というほどのことはないが)弟がドイツ土産に
ラミーサファリの万年筆を買ってくれていて
こちらはインクが黒なので、マイスターに修理して頂いたモンブランは
色を変えたい、でもブルーブラックは詰まりやすいというし・・・
と思っていたところに降ってわいたかのような(?)
コンバーターの話。
これは、オリジナルインク作っちゃうべきだろう!!

実は、ペン・ドクター長原さんとテーブルをL字に並べて
華麗なるカラーマジックを披露されていたのが
やはりセーラー万年筆(株)のインクブレンダー
石丸治さんだ。

インクブレンダー石丸治氏

蝶ネクタイに黒ベスト、とベテランバーテンダーのような装いの石丸さん。
実は、実際のインク混色にはカクテル用のメジャーカップでインクを計量し
シェーカーを振って完成させて下さるのだ。

こちらも印刷物持参でこんな色を、と言うオーダーから

「誰が見てもエメラルドグリーンの海の色!というようなエメラルドグリーンを」
「(抱っこしている赤ちゃんを見せて)この子の瞳の色を」

と言った難しいオーダーまでこなしていく。
こちらも大人気で、リピーターの方もいらっしゃるほどだ。

小一時間ほど待って、いよいよわたくしの番になった。

「どんな色をお作りしましょうか?」

と柔和な笑顔で石丸氏。
ああ、こんなバーテンダーさんのいるお洒落なバーで

「聞いてよマスター、もう~~」

とか言ってくだ巻きたい!!←何もかもが違う!!

わたくしの欲しい色はかなり近い色が見本帳にあったので

「これをもう少し薄くしたような、あじさいの花の様な色をお願いします」

とオーダー。
最初に少量でサンプルを作って下さって
それを見ながらもう少し濃くいや薄く、青く、赤く・・・と言った
希望をお伝えして好みの色に近づけていくので
人によってはものすごく時間がかかる。
だが、わたくしのお願いした色については
石丸さんの作って下さったサンプルがバッチリ好みの色調で

「美しい!是非この色でお願いします」

と言ったら笑われた(^^;)

シェーカーを振って調合して下さったオリジナルインクは
専用ボトルに入れてもらえる。
このボトルの形もマイナーチェンジしているらしく
量が少なくなった時に吸い上げやすいよう
底をすぼめてあるのだそうだ。
ただ、底が細くなると安定感が悪くなるので
どっしりとした台をつけてある。

「この色に、名前をおつけになりませんか」

オリジナルインクに色名を付けて良いらしい。
なんて楽しいのだろう。
今回はあじさいのイメージでお願いしたので
「あじさい色」にしていただいた。

さて、さっそく万年筆カウンターでコンバーターをお願いした。

コンバーター

これが秘密兵器・コンバーター!

ペン先の後ろに、インクカートリッジと同じようにとりつける。

ペン先をつけて

ペン先をインク瓶にひたしてコンバーターのうしろのねじ?を
廻すとインクを吸い上げる。

インク瓶からインクを吸い上げる

半分位はいっているのがお判り頂けるだろうか。

大体半分吸い上げた

実際に書いてみるとこんな感じ。

あじさい色~!

わたくしの字が残念で大変申し訳ない(^^;)
画像だと判り辛いかもしれないが
淡い青味の紫がなんとも微妙で素敵な色になった。

白い封筒に書いたら爽やかになりそう。
字が下手なのでなるべく手書きをさけているのだが
ちょっと手紙を書くのが楽しみになりそうだ。

この万年筆クリニックとインク工房
ジョイフル2新田店ではいつも満員御礼の大人気。
長原さんと石丸さんは全国色々な所に回られていて
スケジュールはセーラー万年筆(株)さん公式ウェブサイト
イベント情報に記載されている。

あなたの街にもこの素敵なお二人の訪れがあるかもしれない。
ご興味があればぜひ。

そういえば、わたくしのファースト万年筆は
小学校5年生の時に買ってもらったセーラーキャンディだった。
現在100周年記念モデルとして復刻版が出ている。
セーラー万年筆さんって、元々ご縁のある会社だったのかもしれない(^^)
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