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タンポポオムライス(伊丹十三風)

日本橋のたいめいけんさんにタンポポオムライス(伊丹十三風)を食べに行った。
だがしかし、ここにたどり着くまでには結構な紆余曲折が(笑)

「タンポポオムライス(伊丹十三風)」というのは
1985年の伊丹十三監督映画「タンポポ」に出てくるオムライスで
チキンライスの上に中が半熟のオムレツを載せ
これにナイフを入れて開くと半熟卵がチキンライス全体に被る
・・・という、作中にも登場する非常に印象的なオムライスだ。
故伊丹十三監督が考案し、たいめいけんが完成させた名物料理。
物語に出てくるお料理を「あれ食べてみたい」と思うことはあるが
映画の場合、実物が絶妙のカメラワークで出てくるので
食べたさが倍増する(笑)

うん十年前、このオムライスを食べてみよう、と
母と伯母と日本橋のたいめいけんへ行ったことがあった。
この日は1階が満席で入れず2階の方へ行ったら
肝心のタンポポオムライスは1階でしか食べられないと判明。
ではまたいつか、といいつつ
日本橋って自分にとっては滅多に行かないところなので
そのままになっていた。

さて、3月だったか4月だったかに友人ROMちゃんと
東京都美術館→森アーツセンターギャラリーのはしごをした。
この日は雨がかなり激しく、余り外を歩かずに
お昼ご飯にしたいな、と思っていた。
その時ROMちゃんが

「たいめいけんのオムライスはどう?」

さすがは魂の双子!(←好みが似ているので友人の間でこう呼ばれている)
忘れていたけど、行きたくて行けずにいたのだ。
そして上野の駅ナカにはたいめいけんがある。
濡れなくて済むし、移動のロスはないしグッドアイディアー!
と、二人大喜びでたいめいけんに入ったら
タンポポオムライスは日本橋にしかないということが判明
多いな、このパターン(^^;)
いや、ふつうのオムライスも十分美味しかったのだけど。
でもいつかはタンポポオムライス(伊丹十三風)を食べたいねぇ、と
この日は別れた。

そして先日。
またもROMちゃんとの六本木の国立新美術館→京橋の画廊のはしごで

「お昼どこに行くか考えてないけど、何食べたい?」

と聞いてみると

「日本橋のたいめいけんは?」

こだわるなあ!(爆笑)
でも、彼女のこの姿勢は正しいと思う。
日本橋ってわざわざ行かなきゃ行かない場所(自分にとっては)なので
機会を作って行かないと、わたくしのように
行っては見たいのにうん十年越し、ということになりかねない。

というわけで、足取りも軽やかにたいめいけんへ。
美術館を堪能しまくったのでランチタイムを外れていてすぐに席につけた。
隣席の白髪のマダム二人組がまさにタンポポオムライスをシェアしているので

「タンポポオムライスは量が多いのですか?」

とお店の方にお聞きしてみると

「そうですね・・・少なくはないですね」

食べ切れるだろうか、別のメニューを頼んでシェアした方がいいだろうか、と
考えあぐねていると

「量を少なめでお作りしましょうか?」

量を減らしてもらってもお値段が安くなることはないが(笑)
残してしまった、という心理的罪悪感が減るのは
ものすご~く助かる。

というわけでお願いした、少な目タンポポオムライス(伊丹十三風)がこちら。

タンポポオムライス(伊丹十三風)

ああ、なんと美しいタマゴ色~!!
そしてそして、ドキドキしながらナイフを入れて卵を開くと

中はトロトロ~!

美味しそう~~!!
ここに至って、あのチキンライスの量の多さを理解した。
映画では、オムレツにナイフを入れてやると
タマゴの自重でゆっくり勝手に開いていくのだ。
それもこれも量の多いチキンライスで高さがあったのも関係あるだろう。
普通量だとやっぱり自分で開いていくのかな。

チキンライスを減らしてもらったおかげで苦しくなることなく食べ切れた。
あまりに自分の中で食べたい時間を熟成させてしまったので
イメージが先行し過ぎてそれほどでも、になっていたらどうしよう、と
ちょっぴり心配していたのだが
やっぱり飛び切りの美味しさだった。行って良かった~!

今では卵が半熟のオムライスもさして珍しくはないが
この映画より前ってオムライスと言えば
薄皮のように焼いた卵で包んだものがスタンダードだった気がする。
ある種の転換点になったメニューが今も食べられるのは本当に嬉しい限りだ。
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