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ガレに捧ぐ

ガレに捧ぐ

先日の展示会のために描いた作品の一枚
「ガレに捧ぐ」。
ここでのガレとは、もちろんアール・ヌーヴォーを代表する
フランスのガラス工芸家、シャルル・マルタン・エミール・ガレのことだ。

この皿には元になるガレのデザインが存在する。

ベルエポック
画像は楽天市場さんより拝借

お酒に詳しい方ならご存知だろうか。
シャンパンのメゾン、ペリエ・ジュエさんのその名も「ベル・エポック(良き時代)」。
この大変美しいボトルはガレがアネモネをモチーフにデザインしたそうだ。
あまりお酒に強くないわたくしがかろうじて飲めるお酒が白ワインで
それが泡ならなおよし!というわけで
ガレがボトルをデザインしたこの美しいシャンパンを是非飲んでみたい
(大変正直に言うと、むしろこのボトルが欲しい)
のであるが、夫婦で1本空けられない上、1000円のスパークリングでも
十分美味しいわたくしには分不相応なお宝なので(^^;)
ならばせめてこのデザインのお皿でも!!
というのが今回の発端。

金彩を絡めてこのシャンパンボトルに限りなく近づけることも勿論可能だが
それでは面白くないので、デザインされたアネモネを
逆にボタニカルアートに寄せてみることにした。
ただし、普通にスケッチにしてしまうとガレへのオマージュと言うことが伝わらないので
丸いレイアウトはそのままに。
というわけで、資料を集めてスケッチ開始。
・・・したのだが、おかしい。
上の画像を見ていただきたいのだが
左斜め下の葉っぱ、これ、アネモネじゃないよね。
アネモネの葉っぱならもっとひらひらと切れ込みが入っているはずだ。
そして、花の首近くにやはり特徴的な
切れ込みの入った葉のような部分があるはず。
な、なぜ?製造工程で複雑なラインが出せなくてデフォルメした?
でもでも、もしわたくしがガレなら
自分がもし世紀の天才なら、と言う仮定が大変おこがましいのはこの際ご容赦ください
こんな特徴的なパーツ、絶対はずすはずがないのに。
というわけで、ガレのランプなどの作品を見てみると
やはりアネモネの葉っぱは切れ込みが入っているし、花首に葉っぱがついている。
なぜ!?当時の印刷技術の限界?
ということでもう一度調べなおすと

ガレがジャパニーズアネモネ(シュウメイギク)をモチーフにデザイン

という記述が見つかった。
シュウメイギク!!それなら花首に葉がないのも、この葉の形も納得がいく。
あああ、「アネモネをモチーフに」って書いているところが多いから
騙されるところだったよ!!
誰も騙そうとしているわけではない

よろしい、ならばシュウメイギクだ。←
というわけで、できあがっていたアネモネのデザインを捨てて
いちからシュウメイギクで下絵の作り直し。
ああ、アネモネの花芯付近にうっすらグリーンで影を入れるの
楽しみにしていたのだけどな~。
シュウメイギクの影は絶対グリーンじゃないよね。
ガレ様が許しても正子先生が許さない←ボタニカルアートの師匠
幸い、シュウメイギクはたくさん写真を撮ったので資料が豊富だった。

シュウメイギク・アップ

という紆余曲折のもと仕上げたこの作品。
ボタニカルアート「風」の仕上がりにはなったかな。
皿のバスケットパターンとシュウメイギクの相性が良い気がする。

もっとも、フランス人であるガレのパターンを
イギリスのウエッジウッドに載せるのは果たして?という
葛藤がないわけでもなかったが(笑)
リモージュの大皿なんて在庫がないし、日本製の白磁に描くなら
英国製に描いても問題はない・・・よね?
実は知り合いのフランス人男性が、未だに100年戦争を持ち出して
イギリスについては色々言うので(半分ギャグだろうけど)
ガレ様的にどうなのだろう、とちょっぴりその点だけが心配だ(^^;)
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