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まっすぐ進め

基本的に広くまっすぐな道が多い群馬県だが
さすがに古い住宅街や田畑の間は道が狭い。
先日もそんな狭い道を車で移動中
進行方向から小学生の女の子(2~3年生?)と
その母親らしき女性が歩いてくるのが見えた。

元々徐行しているが、対向車もない(すれ違うのが困難な狭さ)し
歩行者を避けて右端ギリギリをとろとろ走っていると
前を行く母親が女の子に道の端に寄りなさい、とジェスチャーしている。
だがその女の子は母親に従わず、道路に引かれた白線
(車道と歩道の境界というか・・・)
の上をひたすらまっすぐ歩いている。

ああ、この女の子この白い線の上をまっすぐ歩きたいんだな
というのがわかって、なんだか微笑ましかった。
よく小学生男子が

「横断歩道の白いところを歩かないと死ぬ」

みたいな謎ルール・・・というか彼らの脳内的には
道路は火の海だったり毒の海だったり
平面に見えているけれど実はものすごい高所で
横断歩道の白いところだけが安全地帯、という
ダンジョン冒険中、といった感じなのだろうか。

それと似た感じなのかしら、と思うとちょっと微笑ましかったのだ。
彼女が白線の上を歩いていても
よろけてきたりしなければ、こちらが右端ギリギリを通れば
十分安全な間隔が保てたので。

ところが車がすれ違う時、母親が娘が相変わらず
白線の上を歩いていることに気づいて
無理やり車道と逆側に女の子を引っ張った。
群馬で小学生を持つ母親ならば
それは同時に98%はドライバーなので
ドライバー的にしてもらったら困ること
交通安全上娘に守らせなければいけないことには厳しいのだろう。
その割りにチャイルドシートをさせなかったりシートベルトをさせない
ドライバーが少なくないのには正直理解に苦しむが


すれ違ってからちらりとミラーで母娘を見ると
娘ちゃんが猛然と車道側に出て(※周囲に車はいません)
お母さんをポカポカ叩いていた。

お母さんにしてみれば、娘さんが学校に行くようになれば
24時間自分の目が届くわけではないのだから
極力安全にすごしてほしい、交通ルールを身につけて欲しい
と思うのは当然だと思う。
たとえ車通りが少なくても道路は道路
いつ何が起こるかはわからないのだし。

ただ、ひたすら白線の上をまっすぐ歩こうとするこの女の子
なんだかいいなあ、と思ってしまった。

まっすぐ歩き続けたくても
そのうちまっすぐ歩けなくなる時が来る。
それは周囲が彼女がまっすぐ歩くことを許さなくなるのかもしれないし
彼女自身がまっすぐだけが歩く方法ではない、ということを悟るのかもしれない。
割と早い段階でそういうことに気づく聡い子もいいと思うが
不器用にまっすぐ進んで壁に当たる子も、そのかたくなさが愛しい。

いつかまっすぐだけでは駄目な時がくるのなら
それが許される時に思い切り好きなだけ
まっすぐ進むのも素敵なのではないかな、なんてことを考えた。

もちろん安全第一。左右確認して飛び出し禁止でお願いしたい。
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