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おまぬけ伝説

先日やらかしてしまった、おまぬけ伝説報告。

私の実家から歩いて10分程度のところに、母の実家がある。
現在は母の弟である叔父夫婦の代になっていて
新米を隣の市の叔母と2つ隣の県の伯母に届けがてら
伯父のお墓参りに行くというので、うちの両親が便乗させてもらうことになった。
叔父は運転がうまいし好きなので、叔父夫婦と両親の4人でのミニドライブだ。
そのため両親を叔父宅に車で送り届けて4人の出発を見送ったあと
さてわたくしも移動、と車を出しかけたところで叔父宅庭のザクロが目に入った。
ちょうどいくつも赤い実をつけている。
来週からのボタニカルアート展に出品するザクロの絵がまさに佳境に入っているところで
これは観察するしかない!と車を停め、ザクロの樹の下へ。
あちらからこちらから、たっぷり観察して車へ戻ると

まさかのインロック!(キーの車内閉じ込み)

う、嘘でしょ~!?
わたくしの車のキーはスマートキーとかインテリジェントキーとかと呼ばれる
物理的に鍵を鍵穴に差し込まなくてもドアの開閉や
エンジンスタートができるタイプのもので、理論的にはインロックが起こらないはずだ。
しかし理論がどうであろうと、目の前には車のドアが明かないと言う現実が。
そしておまけに

バッグが助手席に

つまり、携帯も財布も家の鍵も
全て目の前の鍵が開けられない車の中に閉じ込められた状態なのだ。

4人の行き先が隣市の叔母宅だけなら1~2時間なので
おとなしく帰宅を待つ、というのもひとつの方法だ。
だが、2つ隣の県の伯母宅もとなると、おそらく帰宅は6~8時間後。
その間トイレにも行けないのは流石に辛い。
というわけで、まずはここから10分の交番まで歩くことにした。
雨が降ってきたが傘もない。辛い(涙)

交番についたらおまわりさん滞在中、よかった!
これでパトロール中だと目も当てられない。
交番で事情を説明し、電話を借りることに。
最終目的地である伯母に連絡が付けば
伯母から叔父夫婦に電話してもらって、一度帰ってきてもらうことができる。
叔父夫婦が家を出たのが10~20分前なので
まだそれほど遠くへ行っていないはずだ。
ここで何故直接叔父夫婦か両親に電話をしないかというと

携帯の電話番号を覚えていないから

携帯が閉じ込められている今、覚えている電話番号は
実家(留守)叔父宅(留守)ダーリン実家(留守)伯母宅
なので、在宅の可能性があって電話がかけられるのは伯母宅のみ。

祈るような気持ちで電話をかけるが、こういう時に限って留守!
両親たちが来るというので買い物に出かけたらしい。
ここでプランB。
タウンページを借りて、ダーリン勤務先の電話番号を調べ
電話をかけさせてもらった(ダーリン勤務先はわたくしの実家と同市内にある)
ダーリンとはお互いの車のスペアキーを持ち合っているので
ダーリンに連絡が付けば、どうにかなるかもしれない。
(そもそも両親に連絡を取ろうとしたのも、一度戻ってきてもらえれば
実家の車と母の携帯を借りて、ダーリン勤務先にスペアキーを
取りに行ける、という算段があった)
代表番号にかけて内線をつないでもらうようお願いすると

「内線におつなぎしたのですが、席を外されているようで・・・」

会議中か~!!間が悪い時というのは徹底的に悪いものだ。
携帯が閉じ込められているので、かけ直してもらうこともできない。

もう一度タウンページで鍵屋さんの電話番号を調べてメモをとらせてもらい
何かの拍子に状況が変わらないかと、一度叔父宅へ戻ってみることにした。

「なんだ、傘もないんかい?まあ、また何かあったらいつでも来てね」
 
人の良さそうなおまわりさん。でも傘は貸してくれなかった(T▽T)

また雨の中をトボトボ10分歩いて叔父宅まで戻る。
何かの拍子にドアが開いたりしないだろうか?と思ったがそんなラッキーは起こらない。
自分が車のそばを離れている時に万一開いたりしたらむしろ危険でもあるのだが
幸い叔父宅は農家なので、敷地まで入らないと車が停まっていることはわからない。
だからといって安全ということもないのだが、道路傍に停車しているよりはましかな
これはもう、覚悟を決めて鍵屋さんにお願いするしかないだろう。
ああ、痛い出費~、と思いながら交番にi向かおうとする時に
叔父宅と田んぼを挟んで向かい側のお宅の道路側の窓が空いていて
掃除機をかけている音が聞こえた。
・・・ここのお宅、人がいる。
事情を話して鍵屋さん(フリーダイヤル)に電話をかけてもらえないだろうか?
このご時勢なので門前払いされるかも、と思いながらもインターフォンを押し

「××(叔父の姓)の家のものですが・・・」

と言うとすぐに出てきてくれた(なんていい人なのだ!)
事情を説明して、電話も財布も閉じ込められている自分の代わりに
鍵屋さんのフリーダイヤルに電話をかけてもらえないかと聞いてみると

「それは大変だ!」

しかも、以前同じ状況だった時にガソリンスタンドで開けてもらったことがあるので
頼んでみてはどうか?と、近所のガソリンスタンドに電話をして
叔父宅まで来てくれるよう手配してくださった。
八方塞がりで途方にくれている中、純然たる親切が身にしみる!(号泣)

ほどなく、ガソリンスタンドのサービススタッフさんが軽トラックで登場。
色々なツールを駆使して開錠を試みてくださった。
(どんなことをしたかは、セキュリティ上敢えて伏せることにする)
このスタンドではインロックの時は大体この方が派遣されるそうで
今まで同タイプの開錠もしたことがあるそうなのだが
30分ほど格闘したところで

「盗難防止でこういう方法では開かないような機構がしっかりしてますね。
これはディーラーか鍵屋さんに連絡を入れたほうがいいかも」

ディーラーと鍵屋さん、どちらがいいと思います?と聞いてみると
ディーラーさんが鍵屋さんに依頼することがあるので、
鍵屋さんの方が早いかも、との答え。
そこで電話を閉じ込められたわたくしの代わりに
鍵屋さんに電話をしてもらえるかを聞いてみると

「ではスタンドへどうぞ(^^)」

と、軽トラックでスタンドへ連れて行ってくださり、電話を貸してくださったのち
また叔父宅まで送ってくれた。
道々聞いた話では、夏場に2歳の子供が中からロックしてしまい
ここを開けて、と言ってももうパニック状態で
どうにもならない、ということがあったそうだ。
夏場、締め切った車、しかも号泣する2歳児。
30分でダメなら窓ガラス割ります、と持ち主に許可を取ってという
極限状態での鍵開けという仕事もあったそうだ。
この時は30分かからず開錠に成功し、お子さんも無事だったそうだが
話を聞いているだけでも冷や汗が。お母さん、心配だったろうな~!

命に関わる危険があるわけでなし、お子さんを心配するお母さんの心痛を思えば
この状況はまだましかな、と自分を慰めつつ(?)叔父宅で待つこと小一時間。

「鍵屋です~」

と、これまた軽トラック登場。
小さなツールボックス片手に軽トラックから降りると

「早速作業に入らせていただきます」

しかしこの鍵屋さん、軽トラックのエンジンをかけたまま。
え?どうしてエンジン切らないのかしら?と思っていると

ものの3分かからず開錠成功!!

餅は餅屋、鍵は鍵屋!!
さすがはプロ。 Viva! Locksmith!!

開錠費用、1万4千円也。
プロの仕事をしていただいたので、喜んで払わせていただいた。

このタイプのキーでインロックがなぜ起こるのか?とお聞きしてみると

「理論的には起こらないはずなんです。でも電子部品なので誤作動はつきもので」

そう言われてしまうと元ソフト業界の人間としては納得せざるを得ない。

「車から離れるときは念の為必ずキーを身につけていただいた方がいいですね」

うん、今までガソリンスタンドで給油の時とか
何度もキーを入れたバッグを助手席に置いたまま
車外に出るということをしている。
その時にこういうことが起こってもおかしくはなかったというわけだ。
そもそもわたくしの行動範囲からすると
何キロも家も電話もない、田んぼのど真ん中でこういう目にあってもおかしくないわけで
そう考えてみると今回叔父の家だったことは本当に不幸中の幸いだ。

この話をしたら、意外と同じような目にあった人が何人も。
キーのバッテリーが低下している時に起こりやすい、などもあるらしい。

今回の教訓は、車から離れる時には必ずキーを身に付けよう、ということと
最低一つくらいは自分以外の携帯電話番号を覚えておこう、ということ。
ダーリンか父か母か、誰か一人の番号を暗記していたら
またちょっと状況が違ったかもしれない。

後日、ガソリンスタンドに連絡をとってくださった叔父宅ご近所さんと
雨の中30分も格闘してくださったガソリンスタンドの方には改めてお礼に伺った。
どちらからも恐縮されてしまったが、心細い中親切にしていただいたのは
本当にありがたくて、ありがたくて。
人の温かさを痛感したのだけは、おまぬけ伝説の中のちょっと良かったことかな。

もちろん、こういう目に遭わないのが一番良い。
どうぞ皆様、わたくしのおまぬけ伝説を教訓に、お気を付けくださいませ。
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