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ウンウンなんちゃら

前回、世界一美しい元素図鑑の話題をとりあげたところ
某所にて友人・スイーツ王子よりこんなコメントをいただいた。

「ウンウンなんちゃらとか、昔からありましたっけ?」

ウンウンなんちゃらというのは、元素番号113番のウンウントリウムや115番の
ウンウンペンチウムなどのことだと思うのだが、確かに聞き覚えがない。
おのれ、何奴?名を名乗れ!(←あなた、誰?)
と調べてみたところ、これは世を忍ぶ仮の名前・・・
正式名称が決まるまでの仮の名前だった。

現在の中学・高校の科学や物理の教科書の周期表が
何番の元素までを載せているのか知らないのだが
現役中高生またはそのお父様お母様、よろしければ情報プリーズ!
わたくしが高校生の頃使用していた三省堂の物理小事典第三版、化学小事典第三版
(それぞれ1982年、83年発行)では周期表に載っている
一番大きな元素番号を持つ元素は103番のLr(ローレンシウム)。
では104番以降はいつ登場したか、というと
国際純正・応用化学連合(IUPAC)によって
元素周期表に正式に加えられたのは1997年と結構最近の話なのだ。
うん、見覚えなくて当然だわ。

ただし、104番のラザホージウムが発見されたのは1967年。
1997年に前述のIUPACで正式名称が決まるまでは
ウンニルクアジウムという世を忍ぶ仮の名前がつけられていた。
この世を偲ぶ仮の名前にもIUPACの決めるルールがあって
元素番号の1桁ずつをラテン語またはギリシャ語の数詞
0 nil  ニル
1 un   ウン
2 bi   ビ
3 tri  トリ
4 quad  クアド
5 pent  ペント
6 hex  ヘクス
7 sept  セプト
8 oct  オクト
9 enn  エン
にあて、最後に金属元素を表す「ium」をつける、というわけ。
なので、もし123番元素なら(まだ発見されてないけど)
123
un + bi + tri + ium で 「ウンビトリウム」になるというわけ。
超余談だが、「宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち」では
ガミラス星にはガミラシウム、イスカンダル星にはイスカンダリウムという
鉱物があることになっていたが、命名法的には正しいのね(笑)

発見から承認まで時間がかかりすぎ、と思うかもしれないが
これらは「発見」と言っても現在自然界には存在しないので
合成に成功した、ということになる。
すると、本当にそれが合成できるのか検証実験をしなければいけないので
手間も暇も掛かるわけだ。
実際過去にも「発見した!」と申請があったが実は捏造だった、
なんてことがあったりしたらしいし。

現在も色々研究が進められていて
「そもそも周期表、この配置でいいの?」
という議論があったりするので、未来には

「周期表ってこういう配置だったっけ?」

という変化があるかもしれない。

さて、これらの記事でもし周期表に興味を持ってくださったのなら。
文部科学省のサイトで「一家に一枚周期表」というポスターを
ダウンロードすることが出来る。
周期表以外にも色々あるので、「なんだこれ?」と思うものがあればぜひ。
どんなことでも、興味を持つのが第一歩!
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