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優雅と殺伐のせめぎあい

先日、某所にて仕覆(しふく)の結びの展示を見る機会があった。

仕覆と茶入れ
画像は楽天市場さまより拝借

仕覆というのは上の画像の布地の袋で、右上の茶入れ
ー濃茶を点てるための抹茶を入れる容器ー
を包むカバーだ。
お濃茶のお稽古では、このお仕覆の紐を解いて茶入れを取り出す手順やら
客役になった時には拝見の手順やらを教えていただく。
で、現在わたくしが教えていただいているお仕覆の紐は
必ず同じ結び方をしてあるので同じ手順で解くのだが
この先違う結び方が出てくるのかはわからないが、色々出てくると覚えられない!!
展示では多種多様な花や植物、とんぼや蝶などの形に紐が結ばれていた。

おお、凄い!こんな結び方があるのね、と思いながら
解説文を読んでみると

戦国時代、大名に仕える茶道頭の重要な役割の一つは
主君を毒殺から守ること(!)で
自分にしか再現できない特殊な結び方をすることで
第三者が仕覆の紐を解いたり結びなおしたりした場合
それを発見するための鍵の役割を担っていた

というようなことが書かれていた。

なにそのスリルとサスペンス!
優雅さの裏でそんな殺伐とした攻防があっただなんて!!

こういうのって西洋も東洋も変わらないのだな。
ヨーロッパ貴族の食卓を華麗に彩る銀のカトラリーも
砒素に反応して変色するという毒センサーの役割があったそうだし。

※即効性の毒ならば毒見役で排除できるだろうが
長い時間かけて少しずつ砒素混入・・・の場合
毒見役が倒れる頃には主君も倒れるので
銀食器での発見が必要だったそうな。


こういう裏(?)ストーリー、大変面白いのだが
これから優雅なものの影に無意識に殺伐さを探してしまいそうでちょっと怖い(^^;)
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