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今月の生徒作品2016年7月・COURAGE(勇気)

COURAGE

タイトル 「COURAGE(勇気)」
作者   Shiiさん
制作者コメント 一歩を踏み出す勇気

クラスの中では経験年数の浅いShiiさん。
当クラスでは技術習得のために必ず作ってもらう作品が
いくつかあって、指環にもそれが3種類あるのだが
これはその中の一つ「平打ち」のリング。
平打ち、というのは厚み均一の平らな銀線を
くるりと輪っかにしたリングのことを指す。
生徒さんの志向によるが銀粘土を始めてかなり初期
3作目か4作目くらいに一度作ってもらうので
キャリアの浅い生徒さんも一度は作る形だ。
この平打ちリングを「難しい」と言い出したら
あっ、この生徒さんは上級者の仲間入り、わかってるね!
と講師側はニンマリする。
シンプルなだけにごまかしが利かない、奥の深い形なのだ。

COURAGE

さて、今回平打ちリングに初挑戦のShiiさん

「ピカピカにしたいです(^^)」

と、乾燥体のときからかなり気合を入れてヤスリをかけていたので
見事な鏡面仕上げになった。
初心者の段階でここまで出来たら上等!
素晴らしい出来栄えである。
ピカピカに光る作品を作るためには、まず最初の行程の練りが肝心。
そして、乾燥体段階のヤスリできちんと傷をとっておくこと。
これができての焼成後の磨きとなづのだが
Shiiさん、全部きっちり仕上げてきた。

この平打ちリング、装飾は自由に考えてもらうので
相談した結果、Shiiさんは「COURAGE(勇気)」という
文字を彫ることにした。
クラスにいるアメリカ人のChadさんにフォントが違うと
どうイメージが変わるか?と質問していて
(Shiiさんは英語・中国語・日本語の3ヶ国語を操る才媛である)
なかなか面白い着眼点だな、と思った。
ちなみにChadさんの回答は太ゴシックだと力こぶを作る
細いフォントだと小さな声でこっそり、といったイメージだそう。
さしずめ日本語の場合太く筆勢のある筆文字なら
いかめしい顔をして太く大きな声で

勇気!

細い鉛筆で小さく書いたら
弱弱しく小声で

・・・勇気

って感じではないだろうか(笑)

このあたりを踏まえて、Shiiさんはしっかりとした文字を彫ることに。
新人だとおっかなびっくり彫るので、焼成後の磨きで
文字が薄くなってしまうこともあるのだが、怖がらずにしっかり彫れた!
石も入れてみたい、ということだったので COURAGEの「O」を
石で置き換えることを提案、更に石と似た色のマニキュアで
文字に色を入れるという、1本のリングでずいぶん色々なテクニックを
習得してもらった(笑)

作り始めた頃と言うのはどんどん次の作品にチャレンジしたいので
次!次!!と急ぎたくなるものなのだが
Shiiさんは決して作り急がず、ひとつひとつじっくり取り組むので完成度が高い。
意欲的でもあるので、彼女の今後の制作が大変楽しみである。

COURAGE

画像だと見づらいのだが、展示時はお客様がじっくり眺めてくださっていた。

このリングは、今も彼女の指で静かな輝きを放っている。

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