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井上 美千子 写真展 木隠の聲をひろう

東京で大好評のうちに幕を閉じた井上美千子 写真展
満を持しての大阪開催です!
大阪展情報を再掲載させていただきます(追記あり)

井上 美千子 写真展 木隠の聲をひろう
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某所で知り合った写真家 井上 美千子さんの初個展。

ジャンルを問わず、他のアーティストからは様々な刺激を受けるのだが
絵を描くわたくしにとって、写真家はまた特別な存在だ。
写真がこの世に登場するまで、絵には記録としての大事な役割もあった。
ところが写真登場以降、絵の世界には写実から離れるというルートができた。
その一方、写真を絵画制作に利用するという流れもでき
いろいろな意味で「写真」と「絵画」はいわば親友でありライバルでもあるというような
密接な関係があったりする。
絵画が絵画にしかできないこととしてマチエールを選択したように
写真は写真でまた絵画とは違う表現方法を選んでいたりする。

以前お聞きした話では、井上さんが最初に「死」を意識したのは
幼い頃、土葬の風習がある地域に滞在した時のことだそうだ。
埋葬した土の上に石(墓石ではなく、目印的な石)を載せてあるが
これが時間経過とともに土と石の位置が下がり
遺体が「土に返った」ことを感覚的に理解したのだそうだ。

この強烈な原体験が彼女の中で形を変えていき、現在のテーマとなった。

精力的に活動を続ける彼女の作品展。
是非、会場にてお楽しみください。

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死は突然に現れ、愛しい人を連れ去っていきます。
だから、私は死を忌み嫌い、畏れ、老いることも恐れてきました。
子ども達が巣立ち、両親を見送ると時間が止まったかのように
ゆっくり流れ始めました。見慣れた風景の中に、
いつもそれはあったはずなのに、すっと立ち上がってきました。
死は身近にあったのです。死は、生から隔離されるものでもなく、
特別な出来事でもなく、むしろ死は生に含まれ、
一部であると思うのです。
展示とともに写真集もご高覧ください。
ひとつひとつ見つけ拾い集めた私の視線を、
ページを繰ることで感じていただけたら幸いです。
(井上 美千子)
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追記:東京展を見て

油絵を描いていた頃、技巧の良し悪しではなく
「あなたの目というファインダーを通した世界を見せろ」
とよく言われた。
たとえ写実であっても、自分が何に感動したのか
何を見せたいのかを突き詰めていくことが表現なのだと。
同じものを見て描いても現れてくる
他人と違うそのあなたなりのものを見せなさい、と。

写真の場合、(特殊な加工をしなければ)事実をそのまま
切り取っているはずなのだが
だからこそ現れてくる撮影者の視点というものを
井上美千子展で強く感じた。
モノクロームで撮影された世界は
特殊なものというよりは日常に近いところにある。
だが、明暗の世界に入り込むことでより絵画的に感じられたり
その中に写真家が感じたであろう魅力や衝動を
追体験していくような、不思議な感覚を味わった。

夏のひと時、静かな、でもどこか秘めたエネルギーのある世界を
楽しまれてはいかがだろうか。

■ 大阪展 ■
2017年8月21日(月)~30日(水)10:30~18:30
最終日15:00まで
日曜休館

大阪ニコンサロン
〒530-0001
大阪市北区梅田2-2-2
ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
06-6348-9698

大阪ニコンサロンMap
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フォトギャラリー連絡会の申し合わせにより、祝花は堅くお断り申し上げます。

'17 Aug.18 up
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