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今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

タイトル「ザ・パズル」
作者  良子さん
制作者コメント シルバーでジグソーパズルを作りました
          チェーンの通し方で
          縦でも横でも使えるようにしてあります
          ぴったり合って嬉しかったので
          お揃いのピアスも作りました

作品が「可愛い」より「カッコいい」寄りの良子さんが
作品モチーフとして選んだのはジグソーパズル。
パズルもアクセサリーにするとカッコいいのだなあと
改めて認識させられた作品だ。

さて、今回の作品はちょっと異色。
というのは、普通はモチーフをどう作るかというところに
苦心してもらうのだが
今回の彼女の作品の出発点は「型取り」。
シリコンや樹脂で型をとって粘土を成型する
という技術をマスターしてもらうためのもの。
どういうときに使うかと言うと
例えばまったく同じデザインのボタンを5つ作りたい
なんていう時に、自分で原型を作って型を取り
そこに銀粘土を詰めて乾燥させれば
ほぼ同じものを量産できると言うわけ。
好き嫌い、得意不得意の分かれる技法で
わたくしはあまり好きではないので
ボタン5個なら5種類デザインを変えてしまう(笑)が
やはり技術としては知っておいて損はない。
というわけで、実際のジグソーパズルのピースを原型に
型を取り、銀粘土を詰めて「銀製のジグソーパズル」を作った。

これをチャームとして単独でぶらさげても
もちろんアクセサリーとして成立するのだが
それでは面白くない。

「どうせなら2個つないで動くようにしたら?」

とヒントを出すと最初は

「えー!面倒くさいじゃないですか!!」

と言ってらしたのだが(笑)結局はチャレンジすることに。
果敢に挑戦したところに成長振りが見て取れる。
多分3年前なら提案しても断られた気がするが

「面白そうだからトライしてみよう!」

と思えるところが既に進歩。
そして見事に完成させてくださった。

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

わざとたるませるとこんな感じ。
パズルのピースがつかず離れずと
微妙な距離感を保つ(笑)
どうなっているかというと

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

ピースの裏側に小さなパーツを付け
ここにニコイル(二重カン)を通して
動くけれど離れないようにしてある。

この部分、丸カンを閉めただけだと力がかかると開いてしまう。
裏側で見えないので、この方法が一番簡単で確実。
ただし、良子さんは現在ロウ付け(溶接のようなもの)の特訓中なので
次にこのようなギミックを作る時には
丸カンをスッキリロウ付けにするかもしれない。

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

チェーンを留めるためのパーツもこのようにつけてあるのだが
同じパーツが手前にもう一つあるのがおわかりだろうか。
画像左側のチェーンを外して点前のパーツに留めかえると
チャームを縦長につかうことができる。
これもなかなか心憎い工夫だ。

そしてお揃いのピアス。

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

良子さんの職場はアクセサリー禁止ではないが
着用のための規則が色々あり
ピアスやイヤリングはスタッドタイプ
(耳たぶにはりついて、下がったり揺れたりしないもの)のみOK。
というわけで今回スタッドタイプを自作。

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

ピアスの針に純銀線を使用したことで、銀粘土に埋め込んでの焼成が可能。
これも慣れないときっちり固定するのが難しい。

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

ピアスとネックレスのサイズバランスはこんな感じ。
いいじゃないか~!!!

今回、出だしは簡単に終わるかと思わせた「型取り」だったが
新しい技法をいくつも組み合わせて結構大変なことになった(笑)
だが、苦労の甲斐あって素晴らしいセットジュエリーが仕上がった。
クラス内でも大変な評判で

「型に埋めました!出来上がり!」

では味わえなかった満足感ではないかと思う。
ただ、山のようなジグソーパズルの中から
かっちりはまる二つで形が気に入るものを探すのは
結構な苦労だったようだ。
・・・そこは気づかなくてゴメンネ~(^^;)      

今月の生徒作品ということで、9月一杯作品展示ブースに展示中。
お近くにお住まいの方は是非作品をご覧下さい。

今月の生徒作品2017年9月・ザ・パズル

☆過去の「今月の生徒作品」はこちら
  すべての生徒作品はタイトル画面下の「研究発表会」からどうぞ
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