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今月の生徒作品2018年4月・利休

今月の生徒作品2018年4月・利休

タイトル「利休」
作者  みのりさん
制作者コメント 点てられた抹茶をイメージした環に
          茶花の椿を添えました
          椿は和菓子を参考にしました

毎回、独特の視点から素敵な作品を展開する
みのりさんが今回テーマに選んだのは「千利休」。
モチーフはもちろん「茶」である。

以前ちらりと聞いた話では
映画「花戦さ」から着想を得たらしい。
主役の池坊専好ではなく千利休に着目する辺り
とてもみのりさんらしい。

作品の骨格を成す不定形の環
これは、茶筅の軌跡をイメージしているそうだ。
これだけだと「有機的な円」なのだが
ここに椿を添えたところが絶妙。
茶室に活ける花を茶花というが
季節の野の花が多く、椿はその代表格でもある。

茶を「茶筅の軌跡」というイメージで見せたので
椿があまりリアルにならないほうが良いというバランス感覚か
椿はこれまた茶席に出される主菓子(おもがし)
具体的に言うと練り切りのようなふんわりとした造形になっている。

無粋を承知で細かいことを言えば、主菓子が出てくるのは濃茶の時で
濃茶は点てるのではなく「練る」と言うのだが
そこにいちいちこだわるよりも「利休-茶-菓子・花・椿」
の方が一般的に伝わりやすいと思うので
今回のデザインは成功していると思う。
(ただし、贈る相手の趣味が茶道となるとまた別の話になる)

実は、みのりさんの最初の構想では
この環の下にUV樹脂で抹茶色のプレートを敷こうとしていた。
ところが、焼成と磨きが終わった段階で

「抹茶色を敢えてつけたさなくてもみのりさんの表現したかったことは
伝わる作品になっているのではないか?」

ということで、ここで完成とした。
最初の予定と変わっても、ベストと思うところで制作を終了させる勇気は必要だ。

今回、チェーンの代わりにみのりさんは江戸打ち紐を選んだ。
結び目をスライドすると長さが変えられるようになっている。
ループエンドにはガラスのビーズ。
ビーズの赤と組み紐の濃い緑が椿の色を
江戸打ち紐が和のイメージを感じさせる
なかなか心憎い演出だ。

今月の生徒作品2018年4月・利休

ご本人による着用画像。
シンプルでありながら自然な
利休の侘び茶の精神を体現出来たかな。

ちなみに、下の展示画像でネックレスの紐部分を載せてあるのは蓋置き。
柄杓や、茶釜の蓋を載せるのに使う道具である。
今回の作品と利休居士に敬意を表して、茶道具を使ってみた。

今月の生徒作品ということで、4月一杯作品展示ブースに展示中。
お近くにお住まいの方は是非作品をご覧下さい。

今月の生徒作品2018年4月・利休


☆過去の「今月の生徒作品」はこちら
  すべての生徒作品はタイトル画面下の「研究発表会」からどうぞ
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