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今月の生徒作品2018年6月・あくまでしっぽ

今月の生徒作品2018年6月・あくまでしっぽ

タイトル「あくまでしっぽ」
作者  朗熙 (あきさと)さん
制作者コメント 

なんの脈絡も前触れもなく
沸き上がる ちょっとしたイタズラ心から
誰にもしっぽは生えてきます
そんな掴み所の無さを
にょきにょきした曲線と
柔らかい光沢の磨き仕上げで
表現しました          

朗熙 (あきさと)さんがこのクラスに参加してから
じっくり時間をかけて取り組んでいた作品がいよいよ完成!
見て欲しい、この優美なライン。

特に彼女がこだわったのは、かぎシッポの先端。
左右対称の直線ではなく、このシッポ両サイドのラインも
優しく全体の流れに沿っている。
薄いと攻め切れなかったので
粘土を盛って厚みを出すことで強度を出し
しっかりエッジをたててもらった。

今月の生徒作品2018年6月・あくまでしっぽ

彼女は以前通っていた教室がなくなってしまって
うちの教室に来てくれた生徒さんだ。
以前の教室では原型を石粉粘土などで作って
ブルーミックスで型を取り、その形に銀粘土を成型する
というスタイルだったらしく、粘土を練る、紐を作る、板にする、つなぐ
といった基本技法をほとんど使わなかったらしい。
原型を作ったり型取りをしたり、という技術は無駄にならないので
そこにいきなり実物が作れる粘土造形の技術を身につければ
作品の幅が広がりますよ、という話をしても
最初は「自信がない」とかなり抵抗されたのだが(笑)
量産するならともかく、一点物のために毎回型を作るなら
作るものによっては型を作らず直接作れば
型の費用を材料費に回せますよ?という話をしたら

「それは確かに!」

と、チャレンジする気になってくれた。
いいね!長く続けるなら、コスト意識は超重要。

では、紐で作品を作ってみましょう、とデザインを考えてもらったら
出してきたのがこの作品だった。
アイディア豊富なのでデザインでは苦労しなかったものの
この長さは、普通初心者はしないしできない。

今月の生徒作品2018年6月・あくまでしっぽ

しっかり長い紐を作れたのは立派!
では朗熙 (あきさと)さんが何に苦労したかというと
細くて長いものは折れやすいのだ。

「今日は焼成しましょうね」
「はい(^^)」

さて、窯に入れましょう、と思ったら折れた!!
というお約束のようなやりとりを何度繰り返したことか。
それでも朗熙 (あきさと)さんの心は折れなかった!
折れたらつなぐ、また折れる、でもまたつなぐを
繰り返すこと数度。
すっかりつなぎの技術が上達し(笑)
どこをつないだかがわからないくらいきっちり仕上げたではないか!
本当に良く頑張ってくれたわ、とこちらの喜びもひとしお。
実は教室の他の先輩達も、こっそり心配そうに見守っていたのだ。
(折って直して、は誰もが通る道☆)

今月の生徒作品2018年6月・あくまでしっぽ

こちらはご本人による着用画像。
チャームに長さがあるので長めに使いたいと
革紐の長さを合わせていた。
確かにこのチャームはロングタイプで使った方がしっくり来る!
結び目を引くと長さが変えられるようにしてあるので
着ている服の生地の厚みに合わせて
長さを微調整できる。
今回は夏向け、ということでオフホワイトとグレージュの2本使い。
これ、革紐の色を変えるとまた違った雰囲気になるので
服に合わせて紐を変えるのも楽しい。

すでにスケッチブックが作りたいもので溢れているので
技術を一つずつ積み上げながらどんどん作っていってほしい。

ところで朗熙 (あきさと)さんの「熙」の字を
知らない、と思って調べたら
「輝く、光る、喜ぶ、楽しむ」
など、たくさんの素敵な意味がある字で
おお、銀粘土作家にピッタリ!と思った。
そして「知らない」と思っていたのに
よくよく見たら細川護熙元首相の「熙」の字だった!
・・・自分の不勉強が露見してしまった(^^;)

朗熙 (あきさと)さんには、是非これからも
その名の通り朗らかに作品作りを楽しんでもらうことを期待している。

今月の生徒作品ということで、6月一杯作品展示ブースに展示中。
お近くにお住まいの方は是非作品をご覧下さい。

今月の生徒作品2018年6月・あくまでしっぽ

☆過去の「今月の生徒作品」はこちら
  すべての生徒作品はタイトル画面下の「研究発表会」からどうぞ
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